スリー・ピラーズ ザ・グルメ ソーヴィニヨン・ブラン2020
「ザ・グルメ」と言い切る名前がいい
ザ・グルメ
すばらしい命名です。
食通、グルメな人が飲むワインと言い切ってしまう姿勢がとても好感が持てます。
そこまで自信を持っていらっしゃるのであれば自称食通の私たち夫婦で試してみようではありませんか。
少しだけ挑戦的にボトルと対峙し…
いえいえ、本当のところは安いソーヴィニヨン・ブランを探していただけです。うちは、シャルドネよりソーヴィニヨン・ブラン派なのです。
クラウディ・ベイがお気に入りなのですが、何しろあの価格です。おいそれとデイリーワインにするわけにはいきません。勧めてくれた取引先のY役員のご家庭では、ふつうにテーブルに並ぶようですが、わが家では特別なときしか買えません。メモリアルワインです。
そんな状況の中、自宅近くのコープみらいで物色中でした。都合よく見つかったのがスリー・ピラーズのザ・グルメ ソーヴィニヨン・ブラン2020です。
オーストラリア、南半球のワインなので3年(3シーズン)経っています。
いい感じに飲み頃なのではないでしょうか。
食事、ワイン、音楽
このワイン、生産者のサイトにはこのように書かれています。
食事を作ること、家族や友人とテーブルを共有すること、素晴らしい料理の色と味にふけることの楽しみを祝う。
Three Pillars では、3 つのシンプルな喜びが優雅な生活と良い生活の柱であると信じています。
食事、ワイン、音楽が手元にあれば、人生は良いものです。
サイトの引用文は、Google先生に翻訳してもらいました。若干乱暴な直訳風ですがおおむねこのような意味なのだと思います。
原文で読みたい方はこちらです。
私は、食事、ワイン、音楽だけで生きていくことはできません。でもいい人生を支える3つの柱としては賛成します。
今の時代なら、おいしいものを食べて飲み、心地よい音楽を聴き、楽しいコンテンツしかない設定のスマートフォンというところでしょうか。
あ、もちろん妻がそばにいるというのは当然ですよ。最優先事項です!
爽やか〜!
スクリューキャップをひねると、グレープフルーツの白(黄色)、ライム、青りんごなどの香りがふわっと広がってきました。
爽やかな印象です。
薄い琥珀色… レモン色というよりもほぼ水に近い色ですね。淡いです。色だけなら焼酎のようでもありますね。
味は、すっきりとした辛口。少し苦味もありますが、その一方でじんわりと甘さも感じてきます。下に軽い刺激を感じました。少し泡系の食感です。泡を例えに出すと言い過ぎなので極微炭酸くらいにしておきます。
2日目以降もおいしく飲めました。
大きく味が変わることはありません。酸味もさほど増えませんでした。
また買いたいと思う一品でした。
スリー・ピラーズ ザ・グルメ ソーヴィニヨン・ブラン2020
Three Pillars The Gourmet Sauvignon Blanc2020
【原産国】
オーストラリア(サウス地区)
【生産者】
【インポーター】
【買った店またはサイト】
コープみらい
【ぶどうの種類と割合】
ソーヴィニヨン・ブラン100%
【購入価格】
1158円+消費税
【ボディ・甘辛】
辛口
【アルコール度数】
12.5%
コノスル リースリング ビシクレタ・レゼルバ2022
なんか高級そう
リースリングのワインは、私の中で「なんか高級そう」とか「1000円では買えない」というイメージでした。
実際には、ここで紹介するコノスルやオーストラリアのジェイコブズ・クリークのようなニューワールドの大手生産者ものなら、当ブログ「青一ワイン研究所」の守備範囲である1000円前後で売っています。
私がよく買いに行く、安くておいしいワインがたくさん売っているヤオコーでは、フランス・アルザスのリースリングは2400円くらいだった記憶があります。
おそらくその印象でリースリング=高級そうというイメージができあがってしまったのだと思います。
2400円でもおフランスワインとしては安いんですけど。
リースリングといえば、フランス北部からドイツというやや涼しい地区というイメージがあります。チリも南北に長いのでコノスルの畑の中でより南の方(北半球でいう北のほう)ならば、その環境に近いものができそうです。
送料無料で968円!
頭の中でそんな難しいことをウダウダ考えたわけではなく「リースリングを安く飲みたい」と思ってコノスルを検索したのが現実です。
なんでも売っている(※個人の感想です)Amazon様を検索すると…
ありました。
ありました。
現時点(2023年2月28日)では、Amazonのアフィリエイトしていないのでご興味ある方は、ご自身で検索をお願いします。
なんと、税込で968円!
しかも送料無料です!!
ええ、そうです。
太字にしなければならないほど大事なことです。
つまり880円+消費税ということですね。
完璧な青一ワインです。
見つけた瞬間にポチッと… いえ、スマートフォンで注文したので正確にはタンっと指を置いてお買い上げ。
発送も記憶の限りでは2日後くらいだったはずです。迅速でした。
フルーツの福袋!
届いたワインを冷蔵庫で冷やすこと5時間。夕食に間に合いました。
さっそく開栓。あ、スクリューキャップなので開栓はオーバーですね笑。
キャップをひねると、洋梨、和梨、グレープフルーツから酸っぱい系の夏みかんやはっさくなど、さまざまなフルーツの香りが飛び出してきました。
彦摩呂さんの言葉をオマージュするなら「フルーツの福袋」と申し上げたい気分です。
心地良い酸味に包まれるアロマに加え、草原っぽさも感じました。
公式サイトによれば、ジャスミン、シトラスの香りも感じられるようです。
1000円前後のワインでこんなに香り豊かでいいのでしょうかという印象です。
飲んでみたら、ふくよかな味わい。かなり濃いめです。
白ワインにときどきある炭酸に似た刺激感はあまりありませんでした。
辛口で酸味少なめ。まさに私好みです。
※インポーターサイトの解説では、やや辛口です。また、ハチミツの香りがするとも書かれていますが修行不足でそれは感じきれませんでした。
色は、レモンイエローとゴールドイエローの中間くらい。
ほどよい濃さですね。
レギュラー決定
開栓2日目も味があまり変わらずおいしさキープなのも高評価です。
若干酸味が増したように感じましたが、大きく味が変化することはありませんでした。
このワイン、妻にも大好評でうちでは珍しく2日で空になりました。
わが家では、小さめのテイスティンググラスで飲んでいます。1杯あたりおおむね100mlなので、2日とも2杯飲んでいたことになります。
赤白1杯ずつが夕食の基本なので、かなりお気に入りだったということがわかります。
さっそくレギュラーメンバーに加えました。
Cono Sur Riesling Bicicleta Reserva
【原産国】
チリ
【生産者】
Vina Cono Sur
Twitter
【インポーター】
【買った店またはサイト】
【ぶどうの種類と割合】
リースリング100%
【購入価格】
880円+消費税
【ボディ・甘辛】
辛口
【アルコール度数】
12%
カストラ・ルブラ・ヴィア・ディアゴナリス2013
フルボディ10年ものが1000円以下で
カルディの期間限定セールで安く売っていたのがブルガリアのカストラ・ルブラ・ヴィア・ディアゴナリス2013です。
1600円が998円なので37.6%オフです。
ほぼ4割引!
すごいです。
閉店セールとか賞味期限ギリギリだから買ってくださいというレベルの割引です。
カルディのサイトでチェックしたらメルローとカベルネ・ソーヴィニヨンにブルガリアのローカル品種でしょうか…ルビンとマヴルッドがブレンドされています。
フルボディの10年もの!
高級ワインじゃないですか。
なんとなくボルドーのメルロー主体のようなワインがイメージできます。あるいはイタリアのボルゲリのようなというべきでしょうか。
いずれにしてもブルガリアの定価1600円ならそれなりのワインだと想像できます。ボルドーなら3500〜4000円に相当するのでは?と勝手に変換してしまいました。
なぜこんな価格?
割引しているの理由は聞きませんでした。
あまりに安いので「実はあまりおいしくなかった説」も頭をよぎりました。しかし、試飲してから仕入れるのでしょうからこれは考えにくいです。
ということは、値付けが見込み違い?
カルディでワインを買うお客の多くは、1000円前後のおいしいワインを探しています。※あくまで個人の推測です。
おフランスやイターリアならば1600円のワインもそれなりに売れると思いますが、ブルガリアというだけで手に取ってもらえなかったのではないでしょうか?
実際、私も定価のままなら買わなかったと思います。フルボディで1000円、以前飲んだ他のブルガリアワインがおいしかったということもあり試してみる気になりました。
早く飲むべきだった
買ってからしばらく…10日ほど寝かしておきました。自宅にいくつもストックがあって順番待ちみたいな感じです。
そして飲んだのがきょう、2月25日でした。
香りは、樽、インク、プラムとかプルーンのような黒っぽい果実です。まさに重厚な赤ワインですね。
色は、明るいルビー。チェリーにアンバーを混ぜたようなという形容が合います。私が飲んだことある価格帯のバローロとかキャンティのようです。
そして味は
サイコーです!
なめらかな舌触りで深みのある渋み。酸味はほとんどなし。まさにプチ高級ワインです。
ビロードとまではいきませんが、絹のようなくらい言ってもいいくらいです。
アルコール度数は、14.5%と強め。少しアルコールっぽい香りもあります。嫌な感じではなくスピリッツのような雰囲気ですね。
もっと早く飲むべきでした。
Vinicaでも高評価が2023年2月あたりからたくさん出ています。
リピート率高そうです。
今なら定価でも買いたいお買い得でおいしいワインに昇格です。
追記(2023/02/26)です。
マイナス情報として2日目は、少し酸味が出てきました。
プラス情報としては、いわしの塩焼きと合いました。油がたっぷりの青魚は、牛肉などと同じ感覚で考えてもいいのかもしれません。
いちごを食べた直後に飲むと、酸味が消えます。すごく甘いいちごでもそうです。
さっそく月末までに買い込みます。
残っているかな?
カストラ・ルブラ・ヴィア・ディアゴナリス2013
Castra Rubra Via Diagonalis Selected Red 2013
【原産国】
【生産者】
【インポーター】
【買った店またはサイト】
私鉄沿線のカルディ
【ぶどうの種類と割合】
ルビン
マヴルッド
配合割合不明
【購入価格】
998円+消費税
通常価格1600円+消費税
【ボディ・甘辛】
フルボディ 辛口
【アルコール度数】
14.5%
ウバニス ガルナッチャ・ブランカ
青一ワインというよりワンコイン?
私が住んでいる地域には、ヤオコーという食品スーパーがあります。
電車に5分ほど乗るわけですが、食品全体の価格と品揃え、そして何より安くておいしいワインのラインナップの多さが魅力です。我が家では、買い物圏として認定されています。行くのはもっぱら週末ですが。
ヤオコーでは月に1回、直輸入ワインを30%割引で売ってくれます。それがおおむね第一土日を含めた3日間です。
このほかにも直輸入だけでなくほとんどのワインを20%割引で売る日もあります。
安くておいしい青一ワインを探す私たち夫婦にとっては神のような存在です。
そのヤオコーで通常価格798円のウバニス ガルナッチャ・ブランカを買いました。
ヤオコーの子会社、小川貿易による直輸入ワインなのた、30%オフなら558円+消費税。2023年時点なら613円です。
ワンコインというと暴論ですが、ほぼワンコインに近い価格です。
お値段以上!なんだけど…
開栓したらふつうの白ワインの香りでした。
柑橘系やハーブ系の香りと言われるアレです。若干、青リンゴとも言える雰囲気もあります。
ガルナッチャ・ブランカそのものがぶどう品種解説の諸サイトをみると酸味少なめと書かれているのでそういう香りなのだと思います。
この品種の成り立ちは、赤ワイン用の黒ぶどうガルナッチャ(グルナッシュ)の突然変異ではなかろうかなどと言われています。
いつのまにか見つかったというところなのでしょうか。
色は、レモンイエローからシャンパーニュ・ゴールドに近い少し濃いめ。
飲んでみると軽い酸味があります。辛口です。ぐんぐん飲めます。
微炭酸とまではいかないものの、軽い刺激がありました。
2日目に飲んでも変わらずにおいしいです。酸味が増すこともありません。
3日目は、少し苦味が増してきました。深みも出てきています。私の中ではお値段以上ですね。
とはいえもともと800円、安く買えば500円強なので何を今さら(笑)というところですけどね。
このワインは、テイスティングサイトや、ワイン好きの人のブログでもほとんど取り上げられていません。なので、あまりおいしくないのかなと不安もありました。結果的には期待を大きく超える味でした。
ただ…
エチケットに生産者が書かれていないですし、ヴィンテージも記載されていません。
そのあたりが残念な点ですね。
Amazonならこれだけを理由に謎の⭐︎1評価をする人が出るかもしれません。
私の中では⭐︎4です。
エチケットのデザインもシンプルでクールです。きれいに表現されています。
【原産国】
スペイン
【生産者】
エチケットから読み取れず
【インポーター】
小川貿易(ヤオコー)
【買った店またはサイト】
【ぶどうの種類と割合】
ガルナッチャ・ブランカ(グルナッシュ・ブラン)100%
【購入価格】
30%オフで買ったので558円+消費税
通常価格は798円+消費税
【ボディ・甘辛】
辛口
【アルコール度数】
12.5%
ポッジオ・アル・ザーレ キャンティDOCG 2021
六本木のお店が思い浮かぶ素人
キャンティというとワイン素人の私は、イタリア、キャンティ地方でつくられているワインより六本木にある加賀まりこさんが出入りしていた高級イタリア料理店か、笹塚などを中心に展開しているカジュアルなイタリアンを思い浮かべてしまいます。
どちらにしてもイタリアやワインのキャンティが元なので、それを知らなかった田舎もんということですけど。
ぶどうは、サンジョヴェーゼ95%にカベルネ5%と書かれていました。「カベルネ」と略されるとき、ふつうはカベルネ・ソービニヨンのことを指しますよね?
仮にカベルネ・フランだとしても5%です。初心者の私には判別つきません。
明るい色に感動
このワインは、セブンイレブンで500mlのボトルとして売っていました。
レシートをなくしてしまったので、価格は、セブンイレブンの商品サイトを参考にします。619円+消費税でした。
フルボトルに換算すると928円50銭というところですね。実際には500mlと750mlではボトルの価格も違うのでわかりませんが、おおむね青一ワインです。
色は、琥珀色が入った濃いめのルビーです。室内のLED蛍光灯色でも、昼間の陽の光でも美しく明るく輝いています。宝石が液体になったようだというと美化しすぎかもしれませんがいい色です。感動します。
軽快で飲みやすい
肝心の味は、まろやかで軽め。やや辛口というところでした。簡単に分類するならミディアムボディらしいですね。
このワインの前日にカベルネ・ソービニヨンメインの渋みあるフルボディを飲んでいたので、より軽く感じました。グイグイいけそうな感じです。
エチケット裏面に「完熟した赤い果実の香り」と書かれていましたが、私の実力不足で開けた直後はそれを感じることができませんでした。
エチルアルコールっぽい香りは確認できました。2日目、3日目くらいでようやくベリー系、チェリー系を感じました。
ワインを並べているセブンイレブンなら、だいたい置いていると思います。
軽めのワインが飲みたいときに買いたい1本です。
ポッジオ・アル・ザーレ キャンティ DOCG 2021
POGGIO AL SALE CHIANTI DOCG 2021
【原産国】
イタリア
【生産者】
【インポーター】
【買った店またはサイト】
【ぶどうの種類と割合】
サンジョヴェーゼ95%
カベルネ5%
【購入価格】
619円+消費税
【ボディ・甘辛】
ミディアムボディ
辛口
【アルコール度数】
13%
インカ・ツリー マルベック2019
インクの香りに出会う
ワインの香りの表現はいろいろありますよね。
赤ワインならベリー系やチェリー系、カシスやプラムなど紫や紺、赤系のフルーツに例えられることは多いです。さらには、植物や木の実などと形容されることもあります。
少し寝かしたものになると、腐葉土やレンガ、樽など、とてもおいしい飲み物に対する評価とは思えない表現も出てきます。
その中に「インクの香り」があります。
ネット記事やワイン入門本などでこれを目にしたときは
???
という感じでした。
飲み物だよ。
それも高い金を出してる。※個人の経済レベルによります。
インクの香りをありがたがって飲む。
そんな不思議な世界があるもんなんだ…
そう思いつつ、ラズベリーやグランベリー、チェリーのような若いヴィンテージらしい香りから、せいぜいブルベリーやプラム、カシス、プルーンなどの香りがする1000円前後の青一ワインを日々飲んでいました。
そんな中、私もついにインクの香りのワインに出会えたのです!
それも青一ワインで
その名もインカ・ツリー マルベック。アルゼンチンのワインです。
昭和のおっさんみたいに思わずインク・ツリーなどとダジャレを思い浮かべてしまうくらいインクの香りでした。
ファーストコンタクトは、正直ハズレだと思いました。
だってインクの香りですよ。
これでうまいと想像するほうが難しいです。
とはいえカルディで1180円(税込1298円)出したわけですから意を決してグラスを持ち上げます。
インクを飲むのかよ…
心の叫びを懸命に抑えながら、口の中にワインを呼び込みました。
うまいじゃん( ・∇・)
びっくりしました。
ちょっとお高いワインみたいな渋さと柔らかさがありました。
販売していたカルディのこのワインのページでは、中重口と書かれています。しかし、マルベックらしい重厚感があります。フルボディと名乗ってもいいのではという感想です。
青一ワインらしからぬ高級感
あらためて感想を述べると香りは、インクのほか石油系も感じました。
色は、濃い紫、ワインレッドです。そういう意味では中重口ともいえます。
十分な渋みは、高級ワインの雰囲気も持っています。これにほどよく酸味が主張されています。
南半球産なので4年経っているというのも渋みと柔らかさを出している要因でしょう。
この値段でお得感ありです。青一ワインにカテゴライズされるのがもったいないくらいです。
わが家ではレギュラー候補になりました。
インカ・ツリー マルベック2019
INCA TREE ESTATE MALBEC 2019
【原産国】
アルゼンチン
【生産者】
【インポーター】
【買った店またはサイト】
私鉄沿線のカルディ
【ぶどうの種類と割合】
マルベック100%
【購入価格】
1180円+税
【ボディ・甘辛】
ミディアム・フルボディ(カルディ分類で中重口)
【アルコール度数】
13.5%
エスペランサ・ロス・ドボス・ティント2020
1000円前後で買えるワインを探すと、確率的におフランス産以外の国のものがターゲットになりやすいです。
今回は、青色のお札一枚にコインを少々使い、ポルトガルの赤ワイン、エスペランサ・ロス・ドボス・ティント2020を手にしました。
ワインに詳しい方には説明不要ですが、ティントはポルトガル語の赤や紅です。
なかなか楽しそうな雰囲気のエチケットですね。すごろくみたいです。
エスペランサ・ロス・ドボスを日本語訳すると「オオカミの希望」です。
ポルトガル語では、オオカミは、どういう位置づけ、意味合いを持つのかによって翻訳は変わってしまいます。
動物学的なオオカミのようにリーダーを中心とした組織的な狩りをする集団ということなのか、日本語の「一匹狼」のような孤高な存在なのか。ヨーロッパですから赤ずきんちゃんやオオカミ少年の話のように人を襲う悪いヤツなのか…
いろんなことが想像できて楽しいです。
解体新書を訳した杉田玄白さんたちの気持ちに1/1000くらいは寄り添えたような気がします。
エチケットにどんなことが書いてあるのだろうと思い、Googleアプリのカメラで翻訳できる機能を使ってみた結果が、下の画像です。
オオカミがポルトガルで最高のぶどうと称されるトウリガ・ナシオナルにアラゴネスとシラーをアッサンブラージュしてルビーのように輝くワインを作りましたという理解でいいのでしょうか?
このワインは、いちごのような赤い果実の香りでフレッシュで調和のとれた洗練されたタンニン、ベルベットのような舌触りだということですね。
わぉ!高級なワインみたいじゃないですか。
でも近所のスーパーで1188円で売ってるワインですよ。もちろん、値段と味は必ずしも正比例するわけではありません。おいしい1000円前後のワインを探すのが青一ワイン研究所のミッションですから(キリッ
エチケットを見て、さんざんワクワクしてからスクリューキャップをひねりました。
香りは、フルーツというよりも木とか落ち葉とかのような印象でした。少し表現を思いつかない感じです。レンガとも言えないこともないですね。
色は、明るめです。ルビー。
昼にベランダにグラスを持っていくとさらに明るくきれいに見えます。
赤系統の果実の風味と芳醇な味わいがあります。
※少し盛りました。いちごっぽいというかなんとかベリー系のフルーツの味わいがふつうに感じられます。
舌で転がすと、タンニンより果実味の方が多く残ります。
酸味がほどよくあり、少し刺激感もありました。といっても微炭酸ではありません。
アルコール度数は、14%と強いです。
女性醸造家が手がけたと書かれていますが、この世界ではこれはセールストークとして有効なのでしょうか?
夜遅い帰りで飲まない日もあり、5日かかって飲み終えました。最後まで渋みと果実味がしっかりあり、すばらしいワインです。
リピート候補です。
エスペランサ・ロス・ドボス・ティント2020
esperança dos lobos tinto2020
【原産国】
【生産者】
ワンネス
【インポーター】
ローヤルオブジャパン
【買った店またはサイト】
自宅近くのコープみらい
【ぶどうの種類と割合】
トウリガ・ナシオナル
シラー
※配合率不明
【購入価格】
1188円+税
【ボディ・甘辛】
ミディアムボディ・辛口
【アルコール度数】
14.0%