インカ・ツリー マルベック2019
インクの香りに出会う
ワインの香りの表現はいろいろありますよね。
赤ワインならベリー系やチェリー系、カシスやプラムなど紫や紺、赤系のフルーツに例えられることは多いです。さらには、植物や木の実などと形容されることもあります。
少し寝かしたものになると、腐葉土やレンガ、樽など、とてもおいしい飲み物に対する評価とは思えない表現も出てきます。
その中に「インクの香り」があります。
ネット記事やワイン入門本などでこれを目にしたときは
???
という感じでした。
飲み物だよ。
それも高い金を出してる。※個人の経済レベルによります。
インクの香りをありがたがって飲む。
そんな不思議な世界があるもんなんだ…
そう思いつつ、ラズベリーやグランベリー、チェリーのような若いヴィンテージらしい香りから、せいぜいブルベリーやプラム、カシス、プルーンなどの香りがする1000円前後の青一ワインを日々飲んでいました。
そんな中、私もついにインクの香りのワインに出会えたのです!
それも青一ワインで
その名もインカ・ツリー マルベック。アルゼンチンのワインです。
昭和のおっさんみたいに思わずインク・ツリーなどとダジャレを思い浮かべてしまうくらいインクの香りでした。
ファーストコンタクトは、正直ハズレだと思いました。
だってインクの香りですよ。
これでうまいと想像するほうが難しいです。
とはいえカルディで1180円(税込1298円)出したわけですから意を決してグラスを持ち上げます。
インクを飲むのかよ…
心の叫びを懸命に抑えながら、口の中にワインを呼び込みました。
うまいじゃん( ・∇・)
びっくりしました。
ちょっとお高いワインみたいな渋さと柔らかさがありました。
販売していたカルディのこのワインのページでは、中重口と書かれています。しかし、マルベックらしい重厚感があります。フルボディと名乗ってもいいのではという感想です。
青一ワインらしからぬ高級感
あらためて感想を述べると香りは、インクのほか石油系も感じました。
色は、濃い紫、ワインレッドです。そういう意味では中重口ともいえます。
十分な渋みは、高級ワインの雰囲気も持っています。これにほどよく酸味が主張されています。
南半球産なので4年経っているというのも渋みと柔らかさを出している要因でしょう。
この値段でお得感ありです。青一ワインにカテゴライズされるのがもったいないくらいです。
わが家ではレギュラー候補になりました。
インカ・ツリー マルベック2019
INCA TREE ESTATE MALBEC 2019
【原産国】
アルゼンチン
【生産者】
【インポーター】
【買った店またはサイト】
私鉄沿線のカルディ
【ぶどうの種類と割合】
マルベック100%
【購入価格】
1180円+税
【ボディ・甘辛】
ミディアム・フルボディ(カルディ分類で中重口)
【アルコール度数】
13.5%