エスペランサ・ロス・ドボス・ティント2020
1000円前後で買えるワインを探すと、確率的におフランス産以外の国のものがターゲットになりやすいです。
今回は、青色のお札一枚にコインを少々使い、ポルトガルの赤ワイン、エスペランサ・ロス・ドボス・ティント2020を手にしました。
ワインに詳しい方には説明不要ですが、ティントはポルトガル語の赤や紅です。
なかなか楽しそうな雰囲気のエチケットですね。すごろくみたいです。
エスペランサ・ロス・ドボスを日本語訳すると「オオカミの希望」です。
ポルトガル語では、オオカミは、どういう位置づけ、意味合いを持つのかによって翻訳は変わってしまいます。
動物学的なオオカミのようにリーダーを中心とした組織的な狩りをする集団ということなのか、日本語の「一匹狼」のような孤高な存在なのか。ヨーロッパですから赤ずきんちゃんやオオカミ少年の話のように人を襲う悪いヤツなのか…
いろんなことが想像できて楽しいです。
解体新書を訳した杉田玄白さんたちの気持ちに1/1000くらいは寄り添えたような気がします。
エチケットにどんなことが書いてあるのだろうと思い、Googleアプリのカメラで翻訳できる機能を使ってみた結果が、下の画像です。
オオカミがポルトガルで最高のぶどうと称されるトウリガ・ナシオナルにアラゴネスとシラーをアッサンブラージュしてルビーのように輝くワインを作りましたという理解でいいのでしょうか?
このワインは、いちごのような赤い果実の香りでフレッシュで調和のとれた洗練されたタンニン、ベルベットのような舌触りだということですね。
わぉ!高級なワインみたいじゃないですか。
でも近所のスーパーで1188円で売ってるワインですよ。もちろん、値段と味は必ずしも正比例するわけではありません。おいしい1000円前後のワインを探すのが青一ワイン研究所のミッションですから(キリッ
エチケットを見て、さんざんワクワクしてからスクリューキャップをひねりました。
香りは、フルーツというよりも木とか落ち葉とかのような印象でした。少し表現を思いつかない感じです。レンガとも言えないこともないですね。
色は、明るめです。ルビー。
昼にベランダにグラスを持っていくとさらに明るくきれいに見えます。
赤系統の果実の風味と芳醇な味わいがあります。
※少し盛りました。いちごっぽいというかなんとかベリー系のフルーツの味わいがふつうに感じられます。
舌で転がすと、タンニンより果実味の方が多く残ります。
酸味がほどよくあり、少し刺激感もありました。といっても微炭酸ではありません。
アルコール度数は、14%と強いです。
女性醸造家が手がけたと書かれていますが、この世界ではこれはセールストークとして有効なのでしょうか?
夜遅い帰りで飲まない日もあり、5日かかって飲み終えました。最後まで渋みと果実味がしっかりあり、すばらしいワインです。
リピート候補です。
エスペランサ・ロス・ドボス・ティント2020
esperança dos lobos tinto2020
【原産国】
【生産者】
ワンネス
【インポーター】
ローヤルオブジャパン
【買った店またはサイト】
自宅近くのコープみらい
【ぶどうの種類と割合】
トウリガ・ナシオナル
シラー
※配合率不明
【購入価格】
1188円+税
【ボディ・甘辛】
ミディアムボディ・辛口
【アルコール度数】
14.0%